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愛岐トンネル群を100倍楽しむ方法 廃線路と紅葉の穴場とは

   

 

愛知県春日井市にある愛岐トンネル群。

1966(昭和41)年に廃線となった国鉄中央線 高蔵寺~ 多治見間の軌道敷と13基のトンネル群で、廃線後は40年間藪の中に眠っていました。

地元の人々の苦労の末、約10年前に保存再生され今は春と秋の年2回、一般公開されています。

詳しくはNPO法人 愛岐トンネル群保存再生委員会 公式サイトをご覧ください。

こちらから

 

2018年11月27日に実際に行ってきましたのでその楽しみ方をご紹介したいと思います。

 

愛岐トンネル群の魅力とは

100年前のSL列車が偲ばれる

1900(明治33)年開通された国鉄中央線の名古屋〜多治見間にあるトンネル。現在見れるのは愛知県側の4つです。

レンガ造りのトンネルで蒸気機関車が通ったことが偲ばれるように煤が残ったレンガはとても趣があります。

 

紅葉が素晴らしい

庄内川に沿って作られた鉄道なので周辺には見事な紅葉を楽しむことができます。名古屋中心からも近く手軽に紅葉を楽しむにはベストな立地です。

 

ウォーキングコースとしてもちょうどいい

片道1.7kmの見学コースで往復3.4km。途中いろいろ見学しながら、また休憩場所もあり、2〜3時間のウォーキングコースとしてもちょうどいい距離になっています。

 

愛岐トンネル群へのアクセス

●アクセス:JR中央線 定光寺駅下車。駅の下の小径を上流へ300mで入り口ゲート。

●駐車場: 愛岐トンネル群および定光寺駅周辺に駐車場は一切ありません。JR中央線を利用するしかありません。

 

楽しむための注意点

定光寺駅に止まる列車の本数が少ないです。日中は1時間に2本です。なので帰りの時刻表は確認しておく必要があります。ぎりぎり乗り遅れると40分待つことになります。

 

定光寺駅は無人駅で切符売り場がありません。公開期間中は駅員さんがいますがきっぷは往復購入しておいたほうがいいです。トイカを持っていれば使えます。

 

定光寺駅周辺にはなにもありません。お店やコンビニもありません。見学コースの途中にはお弁当やペットボトルも売っていますが、ペットボトルぐらいは持参したほうがいいかもしれません。

 

見学コースはとにかく足元が悪いです。石ころが転がってますし特にトンネル内はほぼ石ころで真っ暗です。なのでスニーカーなど慣れた靴は必須です。

 

トンネル内は暗いので懐中電灯も必須です。ただスマホの照明でも十分対応できました。

 

お弁当売り場の昼時は混むので少し早めに買って、取り置きしておいてもらい、見学後食べるとスムーズに食べることができます。

 

駅から入場まで

定光寺駅は普段は無人駅で庄内川沿いの斜面にへばり付くようにあります。プラットフォームも狭いです。そこに公開期間はたくさんの人が一度に来ますのでこのようになります。

 

ホームから階段を降りると案内板がありますしみんな同じ方向へ向かいますので道に迷うことはありません。

 

庄内川沿いを5分ほど歩くと入り口に到着します。

公開時間は9時30分から3時(最終入場は2時まで)なので9時39分着の電車で行きました。その時の入り口の様子です。

やや並んでますがどんどん進みますので待つことはありません。

階段を登ると受付場所があります。入場料は100円です。そこで散策マップをもらえます。

ここが見学コースの出発点。3号始発駅です。

その後ポイントごとにお洒落な駅名が付けられていて楽しいですね。このあたりも紅葉が綺麗でした。

 

3号トンネル

いよいよトンネル群の見学スタートです。まずは3号トンネルの入り口。SL実物大の大幕がかけられています。

レンガにも当時の煤が残っていてなんともいえない趣があります。

トンネルに入ってすぐに振り返ると大幕ごしに紅葉を楽しむことができます。

3号トンネルは76mとそれほど長くはないので出口からの光がありますし、両側に照明が設けられていますがそれでも真っ暗です。

足元はかなり暗いのと石ころで歩きにくいのでスマホの照明で照らしながら進みます。

3号トンネルを出たところです。

道には大きな木がたくさん残っています。ただこのように見学できるようになるまでには無数の大きな木を切って整備されたのでしょう。そのご苦労に頭が下がります。

足元はこのように石ころが転がってますので注意して進みます。

廃線の残存物も綺麗に展示されています。

 

竹林駅到着。

このあたりは廃線唯一の竹林とのことです。竹を使ったオブジェがあったり竹林ごしの紅葉を楽しむことができます。

また当時のトンネルの写真も展示されています。

 

4号トンネル

4号トンネルに入ります。

突如この看板が。

耳をすますと、はい聞こえます、蒸気機関車の音が。実際蒸気機関車は体験したことはないのですがなぜか懐かしく感じます。

 

4号トンネルを出たところが大モミジ駅前です。

愛岐トンネルのシンボル、県下最大級の巨木「大モミジ」見事な紅葉に圧倒されます。

 

その先にあるのが水車前駅。

手作りの水車やゴリラ岩があります。

信号機台座跡も残っています。

 

さらに進むとマルシェ広場のあるマルシェ駅に着きました。

ここには土瓶や缶バッチ、絵はがきなどのお土産物やお弁当、ペットボトル(100円)を売っています。

ここに着いたのが10時半ごろですがまだそれほど人が多くはありません。帰りの11時半ごろにはすごい人で弁当を買う列も並んでしました。また椅子やテーブル席も満員状態でした。

弁当を買ったのですが取り置きしてもらえいるとのことでお願いして帰りに受け取り椅子で食べました。

なのでもしここで弁当を買って食べる予定なら早めに買って取り置きしてもらい帰りに食べるとスムーズに行動できると思います。

 

5号トンネル

5号トンネル工事は難航を極め巨岩崩落により作業員5人の命が奪われたとの記録があるそうです。

このトンネルを抜けたところがレンガ広場前駅です。

蒸気機関車の車輪が展示されていて自転車を漕いで回すことができます。車輪を初めて見ましたが結構大きいです。

 

ここにトイレがあります。かなり簡素なものですが。

 

6号トンネル

いよいよ最後の6号トンネルへ入ります。

このトンネルは333mと他の3つのトンネルより長いのでほぼ真っ暗です。ところどころに照明はあります。

この日は11月下旬にしてはかなり温かく20度以上になったのですがさすがにこの長いトンネル内は気温が低かったです。

 

そしてこのトンネルを出たところが県境駅です。

公開されているトンネル群の終点になります。足元には小川が流れ庄内川へとつながっています。

この先は岐阜県多治見市ですがまだ再生活動が行われていません。将来は古虎渓駅までつながることを期待していると係の人がおっしゃっていました。現在はUターンして帰ることになります。

 

帰り道

行きの途中で買ったお弁当をマルシェ広場で受け取り広場の椅子に座っていただきました。買ったのは栗ごはん、400円です。

庄内川を見ながらのご飯はとても美味しかったです。

手弁当を持参している人もたくさんいました。近所の人でしょうか。

 

ここから来た道を帰ってもいいのですが庄内川沿いの玉野古道を通ることもできます。一段下に降りますので最初と最後に階段があります。

 

まずは階段を降りていきます。

道は狭いですが平坦ですし石ころも少ないので歩きやすいです。

途中にある「暗渠」を見ることができます。これは廃線の下にあるレンガ製の水路です。入るとき頭に注意してください。

 

途中の竹林ではトンネルコンサートをやってました。日によって内容がかわるようですが今日は尺八の演奏でした。

 

最後は途中から出口方向へ向かいます。なので最初来た受付の場所には行きません。

 

時間的には9時39分に定光寺駅に到着して県境駅に着いたのが11時ごろ。

帰り道でご飯を食べて定光寺駅に戻ったのが12時10分。12時15分発の名古屋行きになんとか乗りました。

途中紅葉や記念写真を撮ったり看板を読んだりゆっくり歩いて2時間半ぐらいです。

 

適度な運動にもなるし名古屋中心部からも近いので紅葉シーズンにはお勧めのスポットではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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