健康の基本は1日三食 栄養素を質・量共にバランス良く
2020/03/04
家にいるとついついお菓子を食べてしまいますよね。仕事から帰って夕ご飯食べて、ちょっとくつろいでテレビを見ていたら知らないうちにお菓子を口に運んでいたなんて。休みの日には気がつくと一日中食べていた。身に覚えのある人、多いのではないでしょうか。
起きている時はいつも食べていた
アメリカで興味深い研究結果が報告されました。
カリフォルニア州にあるソーク研究所のサッチダーナンダ・パンダ助教授らの研究チームが行った調査です。
それによると20~50代の男女150人に3週間、いつも通りの食事をしてもらい、食べたもの、飲んだものから栄養補助食品に至るまで、全てを毎回、写真に撮り、随時、アプリに情報をアップしてもらった。
調査の結果、ほぼ全員が「起きている時はいつも食べていた」ことが分かった。しかも、半分以上の人が15時間以上、食べ続けていたということです。
食事の時間が重要
さらに肥満と診断された8人に次のような調査を続けたそうです。
「4カ月間、食べるのは1日10時間だけにして」と研究チームはお願いした。食べる量や種類に関しては変えなくても良い。それなら、1回の食事で食べる量が増えるだけではないのかと思うが、結果は違った。
1日あたりの摂取カロリーは約20%もダウン。4カ月後には、平均3キロ余り体重が減っていたそうです。
これは何を意味するのでしょうか。
無理に食べる量を減らそうとしなくても、食べる時間を制限すれば結果として摂取カロリー量が減少してダイエットにつながるということですね。
無理な「断食ダイエット」は必要ないということでしょう。
1日三食は基本
それから厚生労働省は基本的な食生活のあり方として『栄養3・3運動』を奨励しています。
「3・3」は3食・3色を意味し、毎日「朝・昼・夕の3食」「3色食品群のそろった食事」をとることが重要です。
「3色食品群」とは、食べ物を含まれる栄養素の働きの特徴で「赤色の食品」「黄色の食品」「緑色の食品」の3つに分類しています。
「赤色の食品」は、肉・魚・卵・大豆・牛乳などで「血や肉をつくる食品」、「黄色の食品」はご飯・パン・芋・砂糖・油などで「働く力になる食品」、「緑色の食品」は野菜や海草・果物などで「体の調子を整える食品」です。
人間に必要な栄養素を質・量共にバランス良くとれるようにすること、これが食生活には一番大切だということですね。今更当たり前のことなのですが、この当たり前のことがなかなかできないのが人間です。
わかっていても忙しい現代では、ついつい朝食を抜いてしまったり、夕飯が後回しになって夜遅くに食事ということもあります。
しかし生活の基本は健康です。基本的な食生活のあり方を実践することは健やかな毎日のために大事なことですね。