サイバー攻撃への対応は?ソフトは常に最新のバージョンに
2020/03/04
世間では国際的ハッカー集団「アノニマス」によるイスラム過激派ISISへのサイバー攻撃のニュースが流れています。
このアノニマスに対する評価は賛否両論ありますが、個人レベルでもネットワークを通してコンピュータのデータが脅威にさらされる可能性がある時代です。
どのように私たちは対処していけばいいのでしょうか。
最も脆弱性の多いソフトウェアは?
セキュリティソフトウェアプロバイダーのSecuniaの年次レポートによると2014年には3870種のソフトウェアに存在していた1万5435件の脆弱性が報告されたという。
同レポートによると、2013年と比較すると脆弱性の数が18%増加し、ソフトウェアの数も22%増加している。
最も脆弱性を多く抱えていたソフトウェアは504件の脆弱性が報告された「Google Chrome」です。
「Google Chrome」といえばブラウザの世界シェア47%で1位、日本シェアでも32%でIEと並んぶ人気ブラウザです。使っている人も多いでしょう。
そのソフトウェアが脆弱性1位とはちょっと怖いですね。もちろん多くの脆弱性が記録されたことは、必ずしもプログラムが安全でないことを意味するわけではなく、脆弱性を発見し修正することは、Chromeを最も安全性の高いブラウザにするのに役立っているわけですが。
脆弱性とは
脆弱性とは、コンピュータまたはネットワーク全体のセキュリティに弱点を作り出すコンピュータソフトウェアの欠陥や仕様上の問題点です。
脅威は脆弱性の弱点を利用して、コンピュータや個人データに潜在的な損害を与えます。
ソフトウェアメーカーは、脆弱性が発見された場合、脆弱性をホームページ等で発表をし、そのソフトウェアを修復する「パッチ」を作成します。
脅威に対する対処方法は
ではこのような脅威にたいしてどうすればいいでしょうか。
1、最新のパッチが入手可能になり次第、コンピュータに適用してシステムを常に最新の状態に保つ。
2、オペレーティングシステム、インターネットブラウザ、およびセキュリティソフトウェアに対して、最適なセキュリティの設定をする。
3、その上で、パーソナル・ファイアウォールやウイルス対策ソフトウェアなど基本的なセキュリティ・ソフトウェアを利用して、コンピュータを保護する。
Adobe Flash Playerも注意
IPA(情報処理推進機構)による調査結果によると2015年第3四半期にJVN iPediaの日本語版に登録された脆弱性対策情報は1761件で、そのうちAdobe Flash Playerの登録件数は95件で、今年に入って3期合計で190件に拡大したと指摘。
すでに2014年の登録件数76件の2.5倍に達しているといいます。
IPAでは、利用者に対し、Adobe Flash Playerを常に最新の状態で使用するように注意を促しているほか、Adobe Flash Playerの機能が不要な場合には、Webブラウザーなどの設定で無効化する、またはアンインストールするといった対策を取る必要があると指摘しています。
このAdobe Flash Playerはネットを利用する人はほとんどが利用しているのではないでしょうか。動画再生時によく使われるソフトウェア。
ただし自動で起動しますからこのソフトウェアを利用していると意識していない人も多いかもしれません。
いずれにしてもパソコンで使うソフトウェアは常に最新のバージョンにアップデートしておく習慣をつけたいものです。
ついつい億劫になって後回しにしがちですが、自分の身は自分で守るしかないですからね。